12/1オンライン講習会【戦車とカウンセリング】/藤原俊通 ──産業組織心理学,緊急支援などにご興味のある方に
【オンライン講習会】戦車とカウンセリング
──産業組織心理学,緊急支援などにご興味のある方に
【日時】2020年12月1日(火)19:30-21:00
【概要】
元陸上自衛隊戦車大隊中隊長,のちに心理教官としてPKO派遣部隊や東日本大震災災害派遣部隊へのメンタルヘルス支援に携わった講師が,自衛隊組織におけるメンタルヘルスの実際を語るオンラインセッション。人は身体を鍛えるように,心を鍛えられるのか。心の強さを探求する方,産業・組織心理学に興味のある方などにオススメです。戦車からカウンセリングまで,自衛隊最前線の活動の一端を知る90分。
【参加料】 2,000円(税込)
*参加特典として,web直販サイト「遠見書房の書店」で利用できる「15%引きクーポン」をプレゼント。
この講座のチケットはこちらから購入できますhttps://tomishobo.stores.jp/items/5f97b2b715ab313e7848a00d
【講師】藤原俊通
(元自衛隊心理教官/カウンセリングオフィスつながり代表)
2020 年11 月に自衛隊定年退官。
【講師より】
本講習会では,陸上自衛隊のメンタルヘルスが,20 年余りの間にどのように進化してきたかについて述べたいと思います。
強さを求める組織の中で,弱音を吐くことを許すメンタルヘルスの考え方は,当初強い反発と抵抗を招きました。当時メンタルヘルス教育の会場で,最前列に座る指揮官から「カウンセリングは隊員を弱くするので不要だ」という言葉をぶつけられたことを今でも覚えています。
私は,カウンセラーとは個人だけでなく組織や社会に対しても働きかけ,変革をもたらす存在であるという考えを持っています。そのためには組織を理解するための丁寧なアセスメントが必要です。専門職を言い訳に組織から距離を置くのではなく,自分自身が組織の一員として理不尽な要求も受け入れ翻弄されてみることも大切です。そうした中で初めて組織が本当に求めているものや,構成員が置かれている立場が理解できるようになります。
20 年余りの間に私や仲間の心理士たちがどのようにして組織に働きかけ,変革をもたらしてきたかについて,阪神淡路大震災,イラク派遣,東日本大震災そして新型コロナウィルス感染症対策など,その時々のエピソードを紹介しながら説明します。
こうした活動を通して私が心理士として成長する過程で向き合うことになったのが「本当の強さとは何か」というテーマであり,それを1冊にまとめたのが,『自衛隊心理教官と考える 心は鍛えられるのか』(遠見書房,共著,2020)です。
『自衛隊心理教官と考える 心は鍛えられるのか』(遠見書房,2020,共著),『組織で活かすカウンセリング』(金剛出版,2013,単著),『自殺予防カウンセリング』(駿河台出版,2005,共著),『自殺のポストベンション』(医学書院,2004,分担執筆),『働く人へのキャリア支援』(金剛出版,2015,分担執筆),『災害支援者支援』(日本評論社,2018,分担執筆),『公認心理師の基礎と実践⑳産業・組織心理学』(遠見書房,2019,分担執筆)など